年末の総括をしてて思い出したのですが下記のイベントで頂いた本の感想を書くの忘れていたので書きました。
佐藤直樹さん遅れてごめんなさい。
感想
プロダクションレディマイクロサービスを読んだ感想を書いていきます。
先に言っておきますと全てを読破したわけではありません。著者も書内で言及してますがすべてを理解しようとして本書を読むと必ず破綻するので興味のある部分を抽出してその部分を専念して読むようにする方がいいです。最終的に全部読み切るようにすればいいと思います。
本書の対象読者はマイクロサービスを作りたいと考えているソフトウェアエンジニアとSRE(サイトリライアビリティエンジニア)です。本書でSREというロールを初めて聞きましたがGoogle発の新手法でRettyやFreeeなんかでも既に取り入れられているエンジニアリング手法なんですね。
それではアジェンダを紹介していきたいと思います。
- 1章:マイクロサービス
- 2章:本番対応
- 3章:安定性と信頼性
- 4章:スケーラビリティとパフォーマンス
- 5章:耐障害性と大惨事対応
- 6章:監視
- 7章:ドキュメントと組織的な理解
- 付録A:本番対応のチェックリスト
- 付録B:マイクロサービスの評価基準
私はこのアジェンダの中で2章と5章と6章を重点的に読みました。個人的な経験から5章と6章については非常に興味の強い分野というのもあり重点的に読みました。
全体的にいえる事としては本書は高可用性なサービスを作成する時に必要な基本的な知識を身に着けることができます。それはマイクロサービスだけではなく多くのサービスのアプリケーションにも応用できるものです。特にSLAの一覧だったり監視メトリックスの一覧だったりと有益な情報が詰まっているのでその情報だけでも価値があります。また著者の経験則によるチェックリストや評価基準などの付録もついているのでマイクロサービスを初めて実践しようという時でも指標となるものがあるので迷いわないで済むと思います。
個人的な見解ですが本書はオライリー本の中では非常に読みやすい類の本です。自分自身呼んでる途中でオライリー本ってこんなに読みやすかったっけ?と不思議に思いました。
全てについて書く事は出来ないのですがこの本の読みどころはマイクロサービスにおいて何に注意しなくてはいけないのかが適切に記載されている点です。導入部分で説明があるのですが各章のチップとしてリスとカラスとサソリの絵がありそれぞれが「リス:ヒントや提案を示す」「カラス:一般的な注釈を示す」「サソリ:警告や注意を示す」と解りやすいヒントの記載があります。ポイントを絞ってわかりやすく記述されているのでオライリー本にしては読みやすいんだと思います。著者の読み手へのホスピタリティの高さがにじみ出ていると思います。
まだ読み切ってない章もあるので年始年末の暇な時間を利用して熟読しようと思います。
コメント