知り合いがTwittterで紹介していたので気になって読んでみました。
結論から言いうと、非常に素晴らしい内容なのでお勧めします。
特にPDCAという言葉を「PLAN(計画) DO(実行) CHECK(振り返り) ACTION(改善)」とだけ認識している人たちは是非読むべきです。
私もこの本を読む前はPDCAを上記のとおりにしか認識してませんでした。
「計画して、実行して、振り返って、改善すればいいんでしょ?仕事で普通にやってるよ。」とたかをくくってましたが浅はかな考えでした。
PDCAは奥がとても深いです、そして日常のありとあらゆる場面で利用できる汎用的なツールです。
それに気づかせてくれた本書は私の中で2016年のベスト本です。
本書を読んで私がPDCAで誤解していた部分と気になっていたけど明確な答えが無かった部分がはっきりしました。本の内容を一部始終記載するわけにはいかないので、抜粋してその内容を記載したいと思います。
PDCAで誤解(浅学な)していた部分
誤解していた部分を率直に言うとDOの繰り返し部分とPDCAの親子関係です。
PDCAを説明してもらおうとすると大概の人が下記の説明になるとおもいます。
PLAN→DO→CHECK→ACTION→PLAN→DO→CHECK→ACTION・・・
この認識が非常に浅はかなんです、とはいえPDCAで画像検索すると大概このルーチンしか出てきません。世の中では大切だといいながらもPDCAの浅い部分しか教えていないわけです。
本書で説明しているのはPDCAはPLANで課題と期間を決めてその中でDOを繰り返して一定のタイミングでCHECKを行いACTIONしてまたDOを繰り返すという事を伝えています。
またPDCAには親子関係があり、PLANの規模によってはPDCAをネストして分解しながら単位を細かくして実現可能なレベルに落とし込む方法についても言及しています。
PLAN→DO→DO→DO・・・→CHECK→ACTION→DO→DO→DO・・・→CHECK→ACTION
この部分だけでもPDCAを知ったかぶりしていたということを認識せざるをえませんが、無知の知を知ることでちゃんと学ぼうとすることができるのでようやくPDCAとちゃんと向き合える機会を得たと前向きになりました。
PDCAで不明だった部分
個人的な認識ですが以前よりPDCAのAが「ACTION(改善)」といわれているのに疑問を感じていました。
改善する項目がなければACTIONはスルーしていいという認識だったためす。
因みに「改善」を意味検索してみると「悪い(劣った)ところを改めて、よくすること。」でてきます。
本書では「ACTION(改善)」ではなく「ADJUST(調整)」と説明していて非常にしっくりきました。
短所は改善し、長所は伸長するという考え方だったからです。
CHECKで短所がなければACTIONは実施しなくていいという考えになりがちな部分を訂正してくれたのは目から鱗が落ちる気分でしたね。
最後に本書ではPDCAを効率よく回すためのツールを提供しているので利用するといいと思います。
私は10分PDCAというツールを利用して問題解決のためのPDCAを作成する練習を行ってます。